朝晩の空気が冷え込み、秋の深まりと共に冬の気配を感じる季節となりました。
私たち「ペットセレモニー想」は、これまで数多くのご家族様と、そのかけがえのないパートナーとのお別れのお手伝いをさせていただきました。そのたびに痛感するのは、「もっと何かできたのではないか」「あの時のサインに気づいていれば」という飼い主様の深い愛情と、時に後悔のお気持ちです。
だからこそ私たちは、お見送りのお手伝いをするだけでなく、今一緒にいる大切な時間を一日でも長く、健やかに過ごしてほしいと心から願っています。
人間が衣替えをするように、ペットたちも急激な気温の変化に必死で適応しようとしています。特にシニア期(老犬・老猫)にさしかかった子たちは、体温調節機能が衰えやすく、体調を崩しがちです。
この「季節の変わり目」にこそ、見逃してはいけない健康のサインと、ご家庭ですぐにできるケアのポイントをご紹介します。
季節の変わり目に注意すべき「2大サイン」
気温や気圧の変化は、ペットの自律神経の乱れにつながりやすく、夏の間に蓄積した疲れも相まって、思わぬ不調を引き起こします。
特に、以下の症状は「季節の変わり目」に顕著に現れる傾向があります。
1. 【犬に多い】消化器系(お腹)のトラブル
• 食欲が落ちた、ムラがある
• 軟便や下痢を繰り返す
• 嘔吐(フードをそのまま吐き戻す、胃液を吐く)
気温の低下により、お腹が冷えたり、飲水量が減って消化機能が鈍ったりすることが原因です。「いつものこと」と油断せず、数日続く場合は早めに獣医師へご相談ください。
2. 【猫に多い】泌尿器系(おしっこ)のトラブル
• トイレに行く回数が増えた(または極端に減った)
• おしっこの色が濃い、血が混じる(ピンク色)
• トイレで鳴く、トイレ以外で粗相(そそう)をする
寒くなると、猫は本能的に水を飲む量が減りがちです。その結果、おしっこが濃縮され、膀胱炎や尿路結石のリスクが急激に高まります。
後悔しないために。今日からできる「冬支度」3つのポイント
大切な家族が体調を崩す前に、ご家庭でできる簡単な「冬支度」を始めましょう。
ポイント1:寝床の「防寒対策」と「安全確保」
ペットがいつも過ごす場所は、想像以上に床からの冷気(底冷え)が伝わっています。
• 毛布やペット用ヒーターを早めに用意しましょう。
• シニアのペットは、段差が少ない場所や、滑りにくいマットを敷いた暖かい場所を確保してあげてください。
• 低温やけどや脱水を防ぐため、ヒーターから離れて体温調節ができる「逃げ場」も必ず作ってあげることが重要です。
ポイント2:「水分補給」のひと工夫
飲水量が減ると、前述の泌尿器トラブルだけでなく、体内の循環も悪くなります。
• ぬるま湯でふやかしたフードを与える
• ウェットフードやスープタイプのおやつを活用する
• 水飲み場を増やし、ぬるま湯(人肌程度)を置いてみる
「食事と一緒に水分を摂る」工夫で、自然な水分補給を促しましょう。
ポイント3:「ブラッシング」を兼ねた全身の体調チェック
この時期は、冬毛への「換毛期」でもあります。毎日のブラッシングは、抜け毛のケアだけでなく、最高の健康チェックの時間です。
• 皮膚の状態はどうか(フケ、赤み、湿疹はないか)
• 体を痛がる場所はないか(関節炎のサイン)
• しこりやイボができていないか
優しく体に触れながらコミュニケーションをとることで、小さな異変の早期発見につながります。
大切な「今」を記録するために
最近では、スマートフォンのアプリで食事量やトイレの回数を記録したり、首輪型のデバイスで活動量を「見える化」したりする「ペットテック」も進化しています。
こうしたツールも活用しながら、「なんとなく元気がない」という感覚を具体的な記録として残しておくことは、万が一の際に獣医師へ正確な情報を伝える助けにもなります。
結びに:かけがえのない時間のために
ペットの寿命は、私たち人間よりもずっと早く過ぎていきます。
シニア期に入れば、なおさら一日一日が愛おしく、かけがえのない時間です。
私たちペットセレモニー想は、いつか必ず訪れるお別れの時に、ご家族様が「できる限りのことをしてあげられた」と、温かい気持ちで送り出せるよう、心から願っております。
そのためにも、まずは今日の「元気」を守ること。
日々の小さなケアを大切に、愛するペットとの温かい時間をお過ごしください。
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